〜測量・設計〜
オーム社 絵とき測量 より
(工学博士 粟津清蔵 監修・包国勝 茶畑洋介 平田健一共著)
日本における主な測量の経緯
| 5世紀ごろ
| 巨大古墳が造られる |
| 6・7世紀
| 中国の度量衡、測量技術が伝来 |
| 645年
| 大化の改新での班田収授の法が制定
局部的な測量が行われる |
| 8世紀中ごろ
| 日本最古の地図、「海道図(行基図)」が完成 |
| 1582〜1598年
| 太閣検地、全国的に大規模な土地測量の実施 |
| 17世紀中ごろ
| このころまでの測量法は、中国伝来による低級な方法の域を出ていなかった |
| 17世紀中ごろ以降
| ルネサンス以降のヨーロッパでの近代測量技術が伝来される |
| 1648年
| 「規矩元法」を著わす(樋口権右衛門)
三角法を応用し、コンパスと定規を用いて距離、および高低差を測量した |
| 1657年
| 多摩川の水を江戸市中に導く玉川上水の工事
高低差の測定は、夜間の堤灯の光の列の高低差に頼って行った |
| 1678年
| 日本初の経緯度の観測(安井算哲)
江戸麻布で北緯35°38'と得た→(現在と1'程度の違いの精度の高さ) |
| 1778年
| 「大日本輿地路程図(赤水図)」を編集(長久保赤水) |
| 1821年
| 「大日本沿海輿地全図(伊能図)」が完成(伊能忠敬) |
| 1885年
| メートル条約に加盟 |
| 1891年
| 水準原点を24.500mとした |
| 1907年
| 「写真測量の原理」が伝えられる |
| 1921年
| メートル法国際条約に調印 |
| 1928年
| 水準原点の標高を24.4140mと改正 |
地球を日本で初めて測った男
地球の大きさを日本で初めて知ろうとした男、それが伊能忠敬である。
「地球は丸い」ということは、織田信長の安土・桃山時代に西洋より日本に伝えられていた。しかし、江戸時代でも「地球の大きさ」を知る人間は日本には一人としていなかった。
「地球の大きさを知る」という壮大な夢を秘めて日本測量を行った男
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伊能忠敬
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忠敬の最大の関心は、地球の大きさを計算することであった
忠敬は、地球の大きさを知るために、昼は測量を行いながら夜は各地で北極星の観測を行った。
高知じまん「地球33番地」
土佐の高知のお国自慢の中で、今や絶大な人気を誇る明治維新の英雄「坂本龍馬」以上に希少価値があるものが「地球33番地」である。
地球33番地
東経133°33'33"
北緯33° 33'33"
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「3」が12個も並ぶ地点
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度、分、秒の同じ数字が12個も並ぶ地点
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地球上で21か所
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陸上部は9か所
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大半は砂漠や平原などに位置している。
「地球33番地」のよに、街の中にあるのは珍しい。
本当の地球33番地は、モニュメントの後側の「江ノ口川の中」にあり、上部の溝からのぞくと川の中の正式地点がわかる。
恐竜の大きさも骨格から
骨組測量はトラバース測量
骨組測量とは測量しようとする区域全体を覆う骨組を造り、骨組の基礎となる点(基準点)の位置を決めるための測量である。
(1)トラバース
骨組をなす線分を測線といい、測線の連なったものをトラバースという。
(2)基準点の位置
各基準点間の距離と角度を測定し、座標値を計算し骨組を決定すること。
骨格にもいくつかの種類が
トラバースの種類には、次のようなものがある。
(1)閉合トラバース
出発点から始まり最後に出発点に戻る、多角形を構成するトラバースである。一般的によく用いられる。
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(2)結合トラバース
既知点間A,Bを結ぶトラバースである。既知点の関係位置が測量結果を点検するための条件となる。
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(3)開トラバース
始点と終点との間に何の関係もないトラバースである。測量結果を点検するための条件がない。
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(4)トラバース網
2個以上のトラバースを組み合わせたものをトラバース網という。
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富士山はなぜ日本一の山か
高低測量とは
高さの基準は
水準面とは図4・1に示すように静止している海面やこれに平行な曲面をいう。
(1)基本水準面(基準面)
高低測量において、点の高さを表す基準となる水準面をいう。
- 標高・・・一般的に基本水準面からの高低をいう。
(2)水準原点と水準点
- 水準原点・・・
日本の陸地の高さの基準となる点をいう。東京湾平均海面を±0とし、ここから陸地へ24.4140mのところに水準原点を定めている。
- 水準点・・・
水準点(ベンチマーク:B.M.)とは標高を示す点であり、測量を行う場合の基準となり水準原点より実測される。
国道や県道沿いに1〜2kmごとに設置されている。
GPS測量の原理
GPS測量の特徴
小さなアンテナで位置がわかる。
- 非常に高精度の測量が可能になった。
三角測量・三辺測量→1ppm(1/100万)の精度が限界
GPS測量→1ppmより高い精度(1/1000万)の測定が可能!
- 2点間の見通しができなくてもよい。
地上で観測点の2点が直接見えなくても人工衛星を利用するので数百km以上の距離測定が可能!
- 全天候型である。→雨などの天候にまったく左右されずに測定できる。
- 時・場所を問わない。→24時間、いつでも、どこでも測定できる。
GPS測量の利用
- 地震の予知
地盤の変化(隆起や沈降)を精密に調べることによって地震の予知を行う。
- 世界の時刻のより正確な統一!
- 各国の位置をより正確に知る!etc
ボタン操作で簡単に測定でき、今後の幅広い利用が予想される。
将来的には、受信機が小型化していき各人が腕時計くらいの大きさのGPSをもっていつでもどこでも自分の現在の位置が正確にわかるようになり、登山などにも利用されるようになるだろう。
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